【総合ページ】第8回両国アートフェスティバル2023~映画と音楽、そして対話/芸術監督:佐藤利明
9/9/土~15/金
下町・両国を舞台にした音楽祭、両国アートフェスティバル(略してRAF)。
第8回目は、芸術監督に娯楽映画研究家の佐藤利明を迎えて、「映画と音楽、そして対話」と題して4つのプログラムを2つの会場で上演します。
芸術監督:佐藤利明
【プログラム第1夜】
ヨーロッパ映画、そして対話~筝とピアノによるコンサート 〜西陽子を中心に
日時:2023年9月9日(土)開演18:00(開場17:30)
会場:両国門天ホール(東京都墨田区両国1-3-9 ムラサワビル1-1階)
出演:西陽子(箏)、吉森信(ピアノ)
ナビゲーター:佐藤利明
プログラム(西陽子選曲):
ルイス・ボンファ《黒いオルフェ》映画「黒いオルフェ」1959年より
ヘンリー・マンシーニ《ひまわり》映画「ひまわり」1970年より
ヤン・ティルセン《行ったことがない》《アメリのワルツ》映画「アメリ」2001年より
★委嘱新作★西陽子《ゴッホへの手紙》(2023委嘱 ・世界初演)
【プログラム第2夜】
ハリウッド映画と音楽、そして対話~ギターとピアノによるコンサート〜山田岳を中心に
日時:2023年9月10日(日)開演18:00(開場17:30)
会場:両国門天ホール(東京都墨田区両国1-3-9 ムラサワビル1-1階)
出演 山田岳(ギター)、川村恵里佳(ピアノ)
ナビゲーター:佐藤利明
プログラム(山田岳選曲):
ホセ・パディーヤ・サンチェス《すみれの花売り娘》映画「街の灯」1931年より
ハロルド・アーレン(武満徹・編)《虹の彼方へ》映画「オズの魔法使い」1939年より
エンニオ・モリコーネ《デボラのテーマ》映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」1984年より
★委嘱新作★山田岳『シャドウランズの踊り子』(2023 委嘱・世界初演)
【プログラム第3夜】
日本映画と音楽、そして対話~2台ピアノによるコンサート〜林正樹を中心に
日時:2023年9月14日(木)開演19:00(開場18:30)
会場:両国門天ホール(東京都墨田区両国1-3-9 ムラサワビル1-1階)
出演:林正樹、田中信正(ピアノ)
ナビゲーター:佐藤利明
プログラム(林正樹選曲):
坂本龍一《メリークリスマス、ミスター・ローレンス》映画「戦場のメリークリスマス」1983年より
武満徹《ワルツ》映画「他人の顔」1966年より
早坂文雄《ゴンドラの唄》映画「生きる」1952年より
★委嘱新作★林正樹《解放》(2023 委嘱・世界初演)
【プログラム第4夜】
映画と音楽、そして対話~音楽から映画を照射する
日時:2023年9月15日(金)開演19:00(開場18:15)
会場:すみだトリフォニーホール小ホール(墨田区錦糸1-2-3)
***この回のみ会場が変わりますのでご注意ください。
出演:西陽子(箏)、山田岳(ギター)、林正樹、田中信正、吉森信、川村恵里佳、山田剛史、入川舜(ピアノ)
司会:佐藤利明
プログラム:
西陽子《ゴッホへの手紙》(2023 委嘱)
山田岳《シャドウランズの踊り子》(2023 委嘱)
林正樹《解放》(2023 委嘱)
2台のピアノのための公募作品「山本純ノ介賞」受賞作品、「佐藤利明賞」受賞作品
田中慎太郎 《 Echoes of the Phantom Palace 》(山本純ノ介賞)
RINA《 父からの贈り物 》(佐藤利明賞)
(公募については→ http://www.monten.jp/pdf/monten_raf8yoko.pdf )
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チケット料金(税込):
一般 3,000円
会員、学生、墨田区在住・在勤者 2,500円 *1
60歳以上 2,000円 *2
*1 入場時に、それぞれ会員証、学生証、在住・在勤を証するものをご提示ください。
*2 1963年以前に生まれた方。入場時に生年を証するもの(免許証、保険証など)をご提示ください。
チケット取扱:カンフェティ(発売開始2023年6月22日予定)
【第1夜】http://confetti-web.com/raf1
【第2夜】http://confetti-web.com/raf2
【第3夜】http://confetti-web.com/raf3
【第4夜】http://confetti-web.com/raf4
フリーダイヤル:0120-240-540(平日10:00〜18:00)
・セブンイレブン店頭でチケットをお受け取りください。
・チケットレス《レスQ》も可能です。
・オンライン申込ではカンフェティおよびGETTIISの会員登録が必要です。
予約・問い合わせ:両国門天ホール
ticket@monten.jp
電話&FAX:03-6666-9491(火曜日休館)
主催:一般社団法人もんてん
協力:株式会社山石屋洋琴工房、ナヤ・コレクティブ
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、すみだ文化芸術活動助成、芸術文化振興基金助成事業、公益財団法人朝日新聞文化財団
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公演について 佐藤利明(芸術監督)
「映画と音楽」の関係は、サイレント時代に遡ります。20世紀が産んだ最大の芸術である「映画」と、その映画のために進化してきた「音楽」。スクリーンを見つめる観客のイマジネーションを眼と耳から刺激、感動が拡がります。
第8回両国アートフェスティバル「映画と音楽、そして対話」は、120年に及ぶ映画の歴史、映像の世紀のなかで、人々の心に残り、スタンダードとして演奏し続けられ、語り継がれてきた「映画と音楽」をさまざまな角度で捉えていきます。
門天ホールでの第一夜から第三夜は、第一部「レクチャーコンサート」、第二部「委嘱作品デュオコンサート」の二部構成でお送りします。
第一夜「ヨーロッパ映画」では、戦前、戦後、人々に愛され親しまれてきた数々の映画音楽を、日本の伝統的な和楽器・箏とピアノで演奏。ナビゲーターである芸術監督との対話をしながら、20世紀から現在に至るヨーロッパ映画と音楽を検証していきます。
第二夜「ハリウッド映画」では、常に世界を意識してきたコスモポリタンな、メイド・イン・ハリウッドの映画音楽を演奏します。サイレント期から「音楽」を意識しクリエイトしてきたチャールズ・チャップリンの試み、オールタイムのスタンダードが幾つも生まれたミュージカル映画、そして舞台となる時代の空気を音楽で再現したエンニオ・モリコーネの情緒。ナビゲーターとの対話を通して、20世紀の総合芸術としての「映画と音楽」にスポットを当てます。
第三夜「日本映画」では、戦後日本映画黄金時代をもたらした早坂文雄、武満徹、坂本龍一たちが、どのように「映画」と向き合い、時を経ても人々の心に残る「音楽」となっていったのか、日本映画と音楽の歴史を交えながら、ナビゲーターと対話、そして演奏をしてまいります。
第四夜は、すみだトリフォニー小ホールで、それぞれのアーティストが「映画と音楽」をテーマに、今回のために、新たに創作した楽曲を演奏。そして2023年度第8回両国アートフェスティバル公募作品を演奏、優秀作品を発表します。
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プロフィール(出演順)
佐藤利明 SATO Toshiaki◉芸術監督
娯楽映画研究家・オトナの歌謡曲プロデューサー。1963年東京都生まれ。ハエノケン・ロッパ、笠置シヅ子などの昭和の喜劇人、アーティストの魅力を、新聞連載やコラム、CD、映像ソフトのプロデュース、ラジオなどを通して紹介、発信を続けるエンタテイメントの伝道師。音楽プロデューサーとしても活躍、2015 年文化放送特別賞受賞。『マイ・ラスト・ソング~久世さんが残してくれた歌~』など舞台・コンサートの構成・演出も手がける。著書『クレイジー音楽大全 クレイジーキャッツ・サウンド・クロニクル』(シンコーミュージック)、『石原裕次郎 昭和太陽伝』『みんなの寅さん from1969』(アルファベータブックス)、『寅さんのことば 生きてる?そら結構だ』(幻冬舎)、『番匠義彰映画大全:娯楽映画のマエストロ』(Amazon)など多数。https://note.com/toshiakis/
西陽子 NISHI Yoko◉箏、作曲
和歌山市生まれ。東京藝術大学邦楽科卒業。2008年より「SPIRIT OF A TREE」としてアメリカ3都市、ハンガリー・ドイツをソロツアー。ブラジルでは2009~2018年まで毎年公演を重ね、コロンビア大学客員研究員、朗読番組「藤沢周平傑作選」の音楽を担当。14年リトアニアにて権代敦彦の新作オペラのソリストを務め、2015年にはアジア・ヨーロッパ・南米を結ぶツアーを敢行、パリにてリサイタルを行う。新作初演、古代の復元楽器の演奏、オーケストラとの共演、即興、他分野の邦楽家や美術家・舞踊家・作家・詩人とのコラボレーション、自作自演など活動は多岐にわたる。伝統と現代の間でより根源的な視点に立ち、自由な発想としなやかな感性で箏の音楽を追究し、世界や社会と近く深くつながっていける音楽活動を展開している。
吉森信 YOSHIMORI Makoto◉ピアノ
ピアニスト、作編曲家。広島県出身。学生の頃からバンド活動にいそしみ、ジャンルを問わず様々なバンドやセッションのライブに参加。その間、たくさんの歌手やモダンチョキチョキズ、ヒカシュー等のバンドに参加していた一方で作曲や編曲も行い、「夏目友人帳」「バッカーノ」などのTVアニメーションや映画、ドラマ等のサウンドトラックを数多く制作。現在もピアノソロをはじめ様々なアンサンブルの形でライブを行っている。
山田岳 YAMADA Gaku◉ギター、作曲
ギターや声、自作楽器によるパフォーマンス、作曲、演劇、ダンスなど広い領域で活動。国外での活動も多く、これまでにドイツ、ベルギー、ハンガリー、ロシア、中国、シンガポール、インドネシアの各都市から招聘され公演や各地の大学でレクチャーを行う。サントリー芸術財団サマーフェスティバル、東京・春・音楽祭、あいちトリエンナーレ、トーキョーエクスペリメンタルフェスティバル、ベルリン・ルンドシュピーレなどに出演。第20回朝日現代音楽賞、第75回文化庁芸術祭優秀賞(レコード部門)、第76回文化庁芸術祭大賞(音楽部門)、第21回佐治敬三賞を受賞。レコードレーベル「blue tree」主宰。www.gakuyamada.com
川村恵里佳 KAWAMURA Erika◉ピアノ
東京音楽大学ピアノ演奏家コース卒業、同大学院鍵盤楽器研究領域修了。修了後、同大学非常勤研究員を務める。第11回現代音楽演奏コンクール”競楽XI”にて、審査委員特別奨励賞を受賞。現代音楽の演奏に積極的に取り組み、ウィーンモデルン音楽祭(オーストリア・ウィーン)、ハニャン現代音楽祭(韓国・ソウル)をはじめ数々のプロジェクトに参加するほか、NHK-FM「現代の音楽」にて演奏が放送される。新作の初演もこれまでに数多く行っている。ソロのみでなく、室内楽にも力を入れ、Phidias Trio(フィディアス・トリオ)のピアニストとしても活発な活動を続けている。
林正樹 HAYASHI Masaki◉ギター、作曲
ピアニスト、作曲家。自作曲を中心とするソロでの演奏 や、「間を奏でる」「林正樹グループ」などの自己のプロジェクトの他、小野リサ、菊地成孔、渡辺貞夫、マレー飛鳥、藤本一馬など様々な音楽家とアコースティックな演奏活動を行なっている。多種多様な音楽的要素を内包した、独自の諧謔を孕んだ静的なソングライティングと繊細な演奏が高次で融合するスタイルは、国内外で高い評価を獲得している。 三宅純、椎名林檎をはじめ多岐に渡るアーティストのスタジオワークにも数多く参加。 2021年公開の映画「すばらしき世界」(監督、脚本:西川美和、主演:役所広司)の音楽を担当し、第76回毎日映画コンクール音楽賞を受賞。
田中信正 TANAKA Nobumasa◉ピアノ
4歳より電子オルガンをはじめ、16歳でクラシックピアノに転向。国立音楽大学作曲学科中退。小灘裕子、藤井英一、橋本一子、佐藤允彦、各氏に師事。共演者と創り上げる自由で即興性に富んだ演奏活動は、JAZZのフォーマットばかりではなく多岐に渡る。2014年からは超弩級ユニット「田中信正トリオ作戦失敗(落合康介b、橋本学ds)」を始動。2018年第二作CD「キティ組曲」リリース。2022年ピアノソロ「プロローグ」をリリース。http://tnobumasa.com/
山田剛史 YAMADA Takashi◉ピアノ
東京藝術大学大学院修士課程修了、クロイツァー賞受賞。ローム ミュージック ファンデーションの奨学生としてケルン音楽大学に留学、国家演奏家試験に合格。2007年第5回東京音楽コンクールピアノ部門第1位および聴衆賞。古楽の基本理念を背景とした J. S. バッハの演奏解釈に定評がある一方、テッセラ音楽祭「新しい耳」でのジェフスキ《「不屈の民」変奏曲》、ベートーヴェン《ディアベリ変奏曲》といった大作の演奏が話題を呼ぶ。東京オペラシティ「B→C」、東京・春・音楽祭等出演。 自主リサイタル「音の…」シリーズ、「自家発電」。CD「モダン・エチュード」(レコード芸術誌特選盤)。国立音楽大学および東京学芸大学非常勤講師。
入川舜 IRIKAWA Shun◉ピアノ
東京芸術大学音楽学部ピアノ科、同大学院研究科修了。パリ市立地方音楽院とパリ国立高等音楽院のピアノ伴奏科に学ぶ。
「静岡の名手たち」オーディションに合格。神戸新聞松方ホール音楽賞、青山バロックザール賞(2011)ならびに青山音楽賞(2022)を受賞。CDに「日本のピアノ・ソナタ選」、「ゴルトベルク変奏曲」などがある。 現在、東京藝術大学非常勤講師 。近年はオペラシアターこんにゃく座のピアニストも務める。東京の渋谷美竹サロンにおける「バッハを辿る」シリーズはじめ、精力的に演奏活動を行っている。https://www.shunirikawa.work
これまでの両国アートフェスティバルはこちら!
第1回 http://www.monten.jp/2015RAF
第2回 http://www.monten.jp/RAF2
第3回 http://www.monten.jp/RAF3
第4回 http://www.monten.jp/RAF4
第5回 http://www.monten.jp/RAF5
第6回 http://www.monten.jp/RAF6