智内威雄ピアノリサイタル#10〜左手のためのピアノ協奏曲

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出演:智内威雄、Kuniko(ピアノ)

 

左手のピアノ音楽の父ともいえるパウル・ウィトゲンシュタイン委嘱のオーケストラとピアノのための協奏曲を2台のピアノで演奏します。

今回は、滅多に演奏される事のないブリテンを取り上げます。第二次世界大戦前後に書かれたブリテンの作品は、反戦への思いが反映されていると言われています。ブリテンらしい聞きやすくセンスの良い響きは、万人が受け入れやすい仕上がりになっています。今回の演目にもありますラヴェルの左手のピアノ協奏曲との違いや影響なども聞き所です。

 

プログラム
左手のピアノと管弦楽のための協奏曲。

●ベンジャミン・ブリテン : ディヴァージョンズ作品21(1940年)

Benjamin Britten : Diversions, op. 21 (1940)

<ウィトゲンシュタイン委嘱楽曲 (for Wittgenstein)>
初演は1942年。ウィトゲンシュタインのピアノ、ユージン・オーマンディの指揮、フィラデルフィア管弦楽団により演奏されている。作曲前年から始まった第二次世界大戦に不安をいだいていたブリテンは、この時期の作曲作品に反戦への思いを映し出したとも言われる。この時期の彼の代表的な作品としては日本政府が委嘱し、結果的に演奏拒否されてしまった「シンフォニア・ダ・レクイエム」などがある。

●モーリス・ラヴェル : ピアノ協奏曲(1930年)

Piano Concerto for the Left Hand (1930)

<ウィトゲンシュタイン委嘱楽曲 (for Wittgenstein)>

1932年、ウィトゲンシュタインのピアノ、ロベルト・へーガー指揮、ウィーン交響楽団により初演された。現在演奏される形になるまでには紆余曲折あり、1933年ウィトゲンシュタインのピアノ、ラヴェル自身の指揮、パリ交響楽団のパリ初演を経て、ようやく完成形になる。ラヴェルの完璧主義といえる作風と、ウィトゲンシュタインの世紀末ウィーン的な情熱がぶつかり合い、最終的にはピアノ音楽史上、最高傑作の一つと呼ばれる作品となった。

 

 

料金:前売り一般3,000円、門天会員2,700円、学生2,000円、ペア券5,000円 (当日券は前記+500円)

 

 

予約・問合せ:両国門天ホール

電話/FAX: 03-6666-9491(電話は平日の13:00〜17:00)

メール:ticket@monten.jp (@は半角に直してください)

HP:https://www.confetti-web.com/detail.php?tid=47643&

フリーダイヤル: Confetti(カンフェティ)0120-240-540(平日 10:00〜18:00)

 

※HP及びフリーダイヤルのチケットの支払/受取は、お近くのセブン-イレブンになります。カードでの決済も可能です。発券手数料はかかりません。

※門天会員券、ペア券は、メール、電話、FAXのみの受付となります。

※学生券は、受付にて学生証の提示が必要です。

 

 

主催:一般社団法人もんてん(両国門天ホール)

協力 株式会社山石屋洋琴工房

 

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智内威雄 ちないたけお
76年、埼玉県蕨市生まれ。東京音楽大学、ハノーファー音楽大学を卒業。留学中にグリーグ国際コンクール、マルサラ国際コンクールに入賞受賞するが、右手に局所性ジストニアを発症する。03年に左手のピアノ音楽と出会い、左手のピアノ音楽の復刻普及を目指し「左手のピアニスト」として活動を再開する。その活動は国内外でも高く評価され07年に関西テレビ、13年にNHKがドキュメンタリー番組を制作・放送する。そして16年に神戸アートアワード大賞受賞、17年にJasrac音楽文化賞を受賞する。

 

 

Kuniko くにこ
東京音楽大学附属高等学校同大学卒業。ハンガリー国立リスト音楽院教授カールマン・ドラーフィ、ケマル・ゲキチの各氏に師事。2009年東京オペラシティでデビューリサイタル開催。ムジカノーヴァ誌上にて「スケールの大きな音楽を持ったピアニスト」と好評を得る。ソロのみならず様々な演奏家と共演しアンサンブルピアニストとしても活躍。トレーナー松澤亜希子と共に後進の指導にも情熱を注ぐ。新たな音楽教育メソッドの開発と音楽を通じた平和貢献事業「音×恩おくりプロジェクト」のプロジェクトリーダーを務める。

 

※特記なき場合、開場は開演の30分前です。
※問い合わせ先メールアドレスの@は、小文字に打ち直してください。



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