もんてん瞽女プロジェクト2017 見えない世界を見る〜広瀬浩二郎の仕事Vol.2「ユニバーサル」って何?〜

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第1部 10:30〜12:00 (開場30分前)

第2部 14:00〜17:00 (開場30分前)

 

「もんてん瞽女プロジェクト」では、これまで様々な視点から瞽女の歴史的現代的意味を再考してきました。

そこから、目を使わずに楽しむ世界への可能性に注目し、「広瀬浩二郎の仕事」へと発展しています。

昨年に続く「見えない世界を見る」シリーズの2回目となる今回のテーマは「ユニバーサルって何?」。

最近よく耳にするけれど実はよくわかっていない〈ユニバーサル〉という言葉。

〈バリアフリー〉とはちょっと違う、積極的な意味での新しいものの見方を提案しながら、

イベント参加者と一緒に同じ社会で生きる人々の多様性について考える機会を作ります。

 

 

第1部   講座「読む・聴く・感じる~誰が、何を伝えるのか」

講師: 広瀬浩二郎

今年は点字入りのチラシを作成・配布しました。チラシにはさまざまな視覚情報が掲載されています。ところが点字でチラシに盛り込むことができる情報はごくわずか。点字でチラシを作る作業は、決められたスペースにピースをはめ込むパズルのようなものでした。第1部では、触覚文字である点字の特徴を学び、実際に点字を書いてみましょう。点字の世界に触れることで、新しい表現方法を発見できるかもしれません。

 

 

第2部     ワークショップ「 足印・鼻印・耳印—-『無視覚流まちあるき』のすすめ 」

案内人:広瀬浩二郎、澤村実希、斎藤弘美(司会進行)

単独歩行する視覚障害者は、白杖を使って、さまざまな触覚情報、聴覚情報を得ています。見えない人が一人で「まち」を歩くためには、工夫と努力が必要です。一方、「視覚を使わない」白杖歩行は、聴覚・触覚など、全身の感覚を総動員する「探検」のようなもの。工夫と努力は人を賢くし、探検は人に好奇心と行動力をもたらします。
ワークショップでは、まず最初に視覚障害者が何を頼りとして「まち」を歩いているのか、ちょっと笑える失敗談などを織り込みながら、視覚障害者の単独歩行のポイントの指導を受けたあと、みんなで両国の「まち」を散策し、無視覚流でまちあるきを楽しみます。ご一緒に、目には見えない「まち」の魅力を発見する「探検」に出かけましょう!

 

 

 

 

料金:定員50名・要予約

第1部(午前) 一般1300円、介助者・学生・門天会員1000円

第2部(午後) 一般1300円、介助者・学生・門天会員1000円

通し券 2000円

※ご予約の際は、第1部、第2部、あるいは通し券のいずれかをご指示ください。

 

予約:一般社団法人もんてん( 両国門天ホール)

電話/FAX: 03-6666-9491(電話は平日の13:00~17:00)

メール:ticket@monten.jp(@は半角に直してください)

 

主催:一般社団法人もんてん、「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会(すみゆめ)

共催:墨田区、公益財団法人墨田区文化振興財団、

協力:ゆう・えんLLC

特別協賛:アサヒグループホールディングス株式会社

 

 

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広瀬浩二郎(ひろせこうじろう)(国立民族学博物館准教授)

自称「座頭市流フィールドワーカー」、または「琵琶を持たない琵琶法師」。1967年、東京都生まれ。13歳の時に失明。筑波大学附属盲学校から京都大学に進学。2000年、同大学院にて文学博士号取得。専門は日本宗教史、触文化論。01年より国立民族学博物館に勤務。現在はグローバル現象研究部・准教授。「ユニバーサル・ミュージアム」(誰もが楽しめる博物館)の実践的研究に取り組み、“さわる”をテーマとする各種イベントを全国で企画・実施している。主な著書に『さわる文化への招待』(世界思想社)、『身体でみる異文化』(臨川書店)、『ひとが優しい博物館』(編著、青弓社)、『知のバリアフリー』(共編著、京都大学学術出版会)などがある。

 

澤村実希(さわむら みき)(社会福祉法人 日本点字図書館自立支援室所属)

2017年夏、視覚障害者が白杖を使って安全な歩行ができるよう指導する「歩行訓練士」を目指して大阪で「あつく」勉強。音、におい、段差、点字ブロック、信号などなど、街のあちこちが気になっています。今回は広瀬さんの助手として皆さんの「無視覚流まちあるき」をお手伝いします。

 

斎藤弘美(さいとう ひろみ)(ゆう・えんLLC代表/高田瞽女の文化を保存・発信する会顧問)

2010年より「もんてん瞽女プロジェクト」を企画運営。これが縁で上越高田の瞽女ミュージアム開館に携わるなど瞽女文化の保存・発信に努める。また東京の歴史散歩「お江戸まちあるき」を主催し、隠れた歴史の痕跡を発見しながらのまちあるきは56回を数える。

 

 

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※特記なき場合、開場は開演の30分前です。
※問い合わせ先メールアドレスの@は、小文字に打ち直してください。



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