第1回 両国シネマ天丼2017:徴は至るところに、自然と兆候、小田香短編作品集、鈴木昭男+宮北裕美+フィオナ・リー

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下町・両国を舞台に新しい映画祭がスタートします。その名も「両国シネマ天丼」!

第1回のプログラム・ディレクターとして映画作家・宮岡秀行を迎えます。「音楽・文学・踊り」をテーマとしたドキュメンタリー映画に定評のある宮岡氏のセレクションによる、ワークショップで制作された作品、芸術の制作現場のドキュメンタリーの映画上映と、関連パフォーマンスを9日間に渡り繰り広げます。

 

プログラム・ディレクター:宮岡秀行

 

 

【スケジュール】

 

【映】11:00~

「自然と兆候」(2015年/60分)

自然と兆候:4つの詩から* 自然

監督:岩崎孝正

★岩崎孝正監督 舞台挨拶あり!

 

「自然と兆候/4つの詩から」は、一人のドキュメンタリー映画監督、二人の写真家を撮影したドキュメンタリー映画だ。オーストリアの映画監督ニコラウス・ゲイハルター、韓国の写真家チョン・ジュハ、北海道の写真家露口啓二の三名を撮影している。みな福島を舞台に撮影している。だが、共通の問題意識を持っているわけではない。同じ対象を撮りに来たわけでもない。三者は問題意識は違えど、継続する作業として福島を選択している。
ニコラウス・ゲイハルターは人類の消えた世界「sometime」(改題「HOMO SAPIENS」)の撮影地として。チョン・ジュハは原子力発電所を火に見立てた「不安ー火、中」、福島の被災地の風景を追う「奪われた野にも春は来るか」の次のテーマとして。露口啓二はとらえがたい自然の姿を写す「自然史」の一部として。

 

 

「徴(しるし)は至るところに」(2011年/90分)

 

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監督:宮岡秀行

 

美術界のオリンピック、ヴェネチア・ビエンナーレ日本代表の岡部昌生(おかべ・まさお)が、3.11.を挟んで、根室、札幌、広島で制作を続け、 津波の被害をうけた全長600キロに及ぶ三陸海岸の土をつかった新作ドローイングをつくる。 福島原発事故の渦中に、ヒロシマの、日本の戦後処理の真実が蘇る、珠玉のドキュメント。

監督・撮影・録音:宮岡秀行   編集:佐藤英和    出演:岡部昌生、港千尋 他

 

 

【映】14:00~

「小田香短編作品集:FLASH+呼応+ひらいてつぼんで」(計58分)

『FLASH』2015年/ボスニア・ヘルツェゴビナ=日本/25分

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◎監督・撮影・編集:小田香

サラエボからザグレブまで行く長距離列車の車窓から見える異国の景色を見ながら、なぜか懐かしい気持ちになり、ふと、じぶんの思い出せる限り一番はじめの記憶はなんだろうという疑問が湧きました。原初の記憶は共有されえるのか、集団的な記憶は存在するのか、思い出せるようで思い出すことのできない始まりの記憶を巡りたい、その先にいる大事な何か(誰か)を見つめてみたい、という思いからこの作品を制作しました。

 

 

『呼応』2014年/ボスニア・ヘルツェゴビナ=日本/19分

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◎監督・撮影・編集:小田香◎監修:タル・ベーラ

牛飼い、羊、風、あらゆる生きものが等しく在るように感じられる村。死と生はわけられない。メリーゴーランドに乗って、隣人の手をとり踊ろう。film.factoryに参加するために日本からボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボに移った小田香はカメラと小さなボスニア語辞典だけもってウモリャニというボスニアの村に行く。異邦人である自分はその土地、動物、そして人々と何かを共有することができるか。

 

 

『ひらいてつぼんで』2012年/日本/13分

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◎監督・脚本・編集:小田香◎撮影:佐田直哉◎三味線・小筆:朔屋兎乃

◎出演:山本里菜、黒島衣麗、藤林遼太郎、岩田徳承、朔屋兎乃、奈良県立葛城市白鳳中学校の皆さん

京都花背の「松上げ」を背景に、彼岸と此岸を少女たちの手が結ぶ。

 

 

 

 

「母モニカ」(2005年/60分)

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監督:三好暁+宮岡秀行

安定した強い制作基盤を持たないインディペンデントの映像作家は、どのように創造に立ち向かっていけば良いのか? 『シアワセの記号』によってぴあフィルム・フェスティバルでW受賞した三好暁、その後の彼女の生と創造の葛藤を、変貌を遂げていく若い母性の姿を通じてとらえる。

 

 

【パ】16:30~(開場16:00)

サウンド・パフォーマンス「川のほとりで」(公開撮影)

出演:鈴木昭男+宮北裕美+フィオナ・リー(香港) 

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<川の字で寝る>とか<三本川>というように、川からは「3」のイメージを持つ。サウンド・アートの先駆者的存在として知られる鈴木昭男、ダンサーの宮北裕美、香港出身の若手サウンド・アーティストのフィオナ・リーといった3名によるパフォーマンスを展開。春の風を感じる隅田川沿いでの響き合いを、3人の映画作家が公開撮影!

 

**出演者プロフィール**

鈴木 昭男 Akio Suzuki | サウンド・アーティスト
1963 年、名古屋駅中央線ホームの階段で行われた「階段に物を投げる」のパフォーマンスで音の世界に目覚め、 1970 年にエコー音器「ANALAPOS」を創作。1978 年、パリのフェスティヴァル・ドートンヌにて 海外で初めてのパフォーマンスを行う。1988 年、子午線上の京都府網野町で「日向ぼっこの空間」 を発表し一日自然の音に耳を澄ます。1996 年に開始した街のエコ-ポイントを探る「点音(おとだ て)」プロジェクトを世界 30 都市以上で開催。ドクメンタ8(1987, ドイツ)、ドナウエッシンゲン 現代音楽祭(1998, ドイツ)、大英博物館(2002, イギリス)、ザツキン美術館(2004, フランス)、 AV・フェスティバル(2014, イギリス)、など、世界各地の美術展や音楽祭に招待されている。http://www.akiosuzuki.com

 

フィオナ・リー Fiona Lee | サウンド・アーティスト
香港出身。日々の生活の特定の瞬間に生じる感覚から得たインスピレーションによって作品を創作し、インスタレーションとパフォーマンスを用いた表現を行う。「聴くこと」によって、自身と世界をつなぐ関連が創られる と考えている。近年は、音の周波数と電磁場の関係に焦点を当てた創作を行う。音と光によるパフォーマンス「delight」は台湾、韓国、マカオ、香港で上演された。2016 年アジアミーティングフェスティバル(東京)に音 楽家として招聘。インスタレーション作品とパフォーマンスは、日本、マニラ、ソウルなどの国際フェステバル に多数招待されている。http://fionaobscura.com/wordpress/

 

宮北 裕美 Hiromi Miyakita | ダンサー・アーティスト
兵庫県伊丹市出身 京丹後市網野町在住。イリノイ大学芸術学部ダンス科卒業。「動かないダンス」と「モノそのものの動き」を追い続けてゆくうちに、即興パフォーマンスや視覚芸術の可能性を探り始める。2011年より鈴木昭男と共にサイトスペシフィック・パフォーマンスを続け、愛知県芸術劇場(2014)、ImagoDeiフェスティバル(オーストリア、2014)、岡山県立美術館(2015)などで上演している。近年、ダンサーとして活動してきた固有の時間感覚や空間感覚を美術表現へと持ち込み《Permanent Red》(2015、MediaShop、京都)《point A ⇄ point B》(2016、ozasahayashi_project、京都)などのインスタレーションを発表。Art Camp Amino2014/ ART CAMP TANGO 2016にアーティスト・キュレータとして参加。http://miyakitahiromi.com

 

 

 

料金:

【映】映画 各1000円

【パ】パフォーマンス 各3000円 (当日3500円)

門天会員:各1割引

 

 

主催:一般社団法人もんてん(両国門天ホール)

予約・お問い合わせ:両国門天ホール

電話/FAX: 03-6666-9491(電話は平日の13:00〜17:00)

メール:ticket@monten.jp(@は半角に直してください)

※特記なき場合、開場は開演の30分前です。
※問い合わせ先メールアドレスの@は、小文字に打ち直してください。



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