未来に受け継ぐピアノ音楽の実験 第4期ワークショップ【第3回】受講生による作品制作発表及び演奏

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第1期(2018年10月〜2019年3月)はこちら

第2期(2019年4月〜2019年9月)はこちら

第3期(2019年10月〜2020年3月)はこちら

 

ワークショップのプロモーションビデオはこちら!

https://www.youtube.com/watch?v=xTpP4MGYeq4

 

 

「未来に受け継ぐピアノ音楽の実験」プロジェクトについて

今日の音楽表現の拡張、多様化に伴い、様々な新しいピアノの”特殊奏法”が試みられてきました。弦を直接奏したり、弦に物を挟み込んだり、ブレイスバーを叩いたりするそうした奏法は、その表現上の必然性にもかかわらず、実現する環境が限られています。 本プロジェクトは、この「特殊奏法問題」について、音楽家、研究者、ホール運営者が一つのテーブルに集い、「ワークショップ、演奏会、作品委嘱」「特殊奏法を用いるピアノ作品のリサーチ」「ホールの現状調査、ピアノ管理指標提言」等を行い、合わせてシンポジウムでの発信、資料のアーカイヴ化を行います。 なお本プロジェクトは、アーツカウンシル東京の「東京芸術文化創造発信助成【長期助成プログラム】(芸術創造環境の向上に資する活動)」の助成を受け2018年より実施しています。ホールという場の特性を生かしながら、ピアノ音楽の実験を未来に受け継ぎ、新たな音楽創造の活性化に貢献することを目指します。

 

■プロジェクト企画:伊藤祐二、井上郷子、黒崎八重子、庄野 進

■ワークショップ・ゲスト講師:久保田晃弘、ハウケ・ハーダー、三浦明道、村田厚生

■ワークショップ・コメンテーター:星谷丈生、渡辺俊哉

(以上五十音順)

 

 

【スケジュール】

特殊奏法(拡張された奏法 extended piano technique)をめぐるワークショップ 第4期 

期間:2020年8月9日|日|〜2020年11月8日|日|全5回

 

今期は、新型コロナ感染症対策のため、第3回の(発表会)を除いてワークショップ時間を半分に縮小し、受講生を2班に分けて行います。

A班 14:00〜15:30

B班 15:30〜17:00

 

8月9日(日) 第1回 拡張された奏法による二重奏

拡張された奏法を用いた二つの楽器による二重奏を実習する。

3人の作曲家による、本ワークショップの為に書き下ろされた練習曲を実習する。

講師:井上郷子、伊藤祐二、三浦明道

演奏(ゲスト講師):村田厚生(トロンボーン)

予定曲:田中吉史、渡辺俊哉、見澤ゆかりによる、トロンボーンとピアノのための練習曲

 

8月23日(日)第2回 bowed piano(ボウド・ピアノ)

ピアノの弦を糸によって奏するbowed piano。今回も、3人の作曲家が、本ワークショップの為に練習曲を書き下ろす。

講師:井上郷子、伊藤祐二、三浦明道

予定曲:伊藤祐二、星谷丈生、後藤天によるbowed pianoのための練習曲

 

9月6日(日) 14:00〜17:00(班分け無し) 第3回 受講生による作品制作発表及び演奏

コメンテーターとして、作曲家の渡辺俊哉、星谷丈生の両氏を招く。

講師:井上郷子、伊藤祐二、三浦明道

ゲストコメンテーター:渡辺俊哉(作曲家・国立音楽大学准教授)

星谷丈生(作曲家・福井大学教育学部准教授)

 

10月25日(日) 第4回 美術家の視点から

今や、”拡張されたピアノ奏法” は、ジャンルの境界を飛び越えている。多摩美術大学情報デザイン学科教授の久保田晃弘氏を講師に招き、美術家の視点で制作された ”拡張されたピアノ奏法” を用いた作品を紹介、実習する。

講師:久保田晃弘、井上郷子、伊藤祐二、三浦明道

 

11月8日(日) 第5回 調律を変える ~ハウケ・ハーダーと純正律

ピアノの調律には様々な可能性がある。純正律上での作曲の可能性を追求するハウケ・ハーダー氏を講師に招き、話を聞きながらその作品を実習する。

講師:ハウケ・ハーダ―、井上郷子、伊藤祐二、三浦明道

予定曲:ハウケ・ハーダー 《Out of Tune In Tune》

 

 

 

ワークショップオンライン聴講生募集

今期は新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、聴講をご希望の方にはインターネットによるライブ配信で講義の様子をお届けいたします。

*状況の変化により会場で聴講できる回は門天HPにて発表します*

 

【ライブ配信時間についての注意事項】

●A班の14:00〜15:30のみをライブ配信します(第3回を除く)。多少の延長に備えて配信は16:00までと表示しておりますが、ワークショップが終了次第、16:00を待たずにライブ配信は終了いたします。

●第3回の受講生発表会については、14時から17時までのライブ配信となります。発表会自体は17時以降も継続する可能性がありますが、ライブ配信については17時で終了とさせていただきます。あらかじめご了承ください。

*状況の変化により会場で聴講できる回は門天HPにて発表します*

 

配信チケット料金:1,000円(税込)

配信チケット受付:ZAIKO  https://monten-live.zaiko.io/

ライブ配信が視聴できない場合でも、各イベントの3日後まで、アーカイブ映像をご都合のよい時間にご覧になることができます。チケットは3日後の指定時刻まで販売いたします。各指定時刻はZAIKO画面にてご確認ください。

・ZAIKOの各イベント説明画面にてライブ配信時間について注意事項があります。必ずお読みください。

・事前にZAIKOへのアカウント登録が必要です。ZAIKOトップページからログイン画面に進みアカウントを作成してください。

・チケット購入時に応援投げ銭も可能です。

・支払い方法に応じ手数料がかかる場合があります。

・チケット購入後、ZAIKOより届く確認メールに記載された【配信への直接リンク】よりアクセスできます。

・あるいは、ZAIKOトップページからログイン後【購入済みチケット】ボタンをクリック、チケットを選択してアクセスすることも可能です。

・配信開始時間(開演時間の15分前)になりましたら上記方法にてアクセスしてください。開演時間より上演映像のライブ配信が始まります(始まらない場合はブラウザの再読み込み機能をお試しください)。

・視聴詳細はこちら(配信チケット購入・使用方法):https://zaiko.io/support?cid=40#faq-372

 

 

 

*   *   *

 

主催:一般社団法人もんてん

協力:nothing but music、ナヤ・コレクティブ

後援:日本現代音楽協会

助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京

映像配信:株式会社わっしょい

 

 

 

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経歴(五十音順)

 

■プロジェクト企画運営

伊藤祐二  (作曲)

東京学芸大学大学院作曲科修了。1978年~91年、作曲同人 “Group For” で活動。同年以来、ヨーロッパを中心とした各地で作品が演奏され、日本の現代音楽についての講義、自作品に関するレクチャーも多い。“nothing but music”ディレクターとして「Hommage à Breccia」 「4 days concerts and Symposium(コンサートとシンポジウムの4日間 ~ スイスの現代音楽シーン)」「ラフカディオ・ハーンプロジェクト」等、国際的な演奏会の企画制作を手掛け、International Composer Competition “Città di Udine”(伊) の審査員も務めた。“Antonio Magnoni ” prize受賞。

 

井上郷子 (ピアノ)

東京学芸大学大学院作曲科修了。「ムジカ・プラクティカ・アンサンブル」のメンバーを経て、91年よりソロ活動。“Satoko Plays Japan”をはじめとする多くのリサイタルを行ない、近藤譲ピアノ作品・全曲演奏やモートン・フェルドマン作品の演奏等で高い評価を受ける。海外の現代音楽祭から度々招聘され、ヨーロッパ、南北アメリカ、中東各地でソロリサイタル、マスタークラスの講師も務める。ソロCDアルバムとして、HatHut Records(スイス)等より計6タイトルが出版。第10回佐治敬三賞受賞。現在、国立音楽大学教授。

 

黒崎八重子  (ホールマネージメント)

東京建設自労会館の竣工にあたり、1989年門仲天井ホール支配人となり、ホール運営・管理・企画を担当。1993年、ピアニストの要望を受け「門天ホールにピアノを贈る会」を発足。募金運動によりスタンウェイピアノを購入し、ベテランから新鋭まで多彩な演奏家のコンサートを企画。2013年9月、門仲天井ホールの閉館に伴い、多くの方々の志の象徴である門天のスタンウェイピアノを次の世代に繋ぐべく、法人を設立して両国にホールを移転、両国門天ホールを開館させる。一般社団法人もんてん(両国門天ホール)代表理事。

 

庄野 進  (音楽研究)

1948年生。東京大学人文系大学院博士課程単位取得満期退学。東京大学助手、玉川大学講師等を経て、国立音楽大学教授、理事長・学長を勤める。現在同名誉教授。博士課程在学中より、ジョン・ケージおよび、実験音楽の研究で注目を集め、雑誌「現代思想」「エピステーメー」等への寄稿多数。著書に『聴取の詩学—J・ケージから、そしてJ/ケージへ』『音へのたちあい―ポストモダン・ミュージックの布置』等がある。

 

■ワークショップゲスト講師

久保田晃弘(アーティスト)

多摩美術大学情報デザイン学科メディア芸術コース教授/アートアーカイヴセンター所長。「ARTSATプロジェクト」の成果で、第66回芸術選奨文部科学大臣賞(メディア芸術部門)を受賞。近著に「遙かなる他者のためのデザインー久保田晃弘の思索と実装」(BNN新社、2017)「メディアアート原論」(フィルムアート社、共編著、2018)「インスタグラムと現代視覚文化論」(BNN新社、共編著、2018)など。

 

ハウケ・ハーダー(作曲)

1963年、ドイツ生まれ。キール大学で物理学を専攻、2000年まで分子物理学の研究に携わる。1989年より作曲を始め、1991-92年Wolfgang von Schweinitzの下で学ぶ。作品の多くは、純正律音程の探求に向けられている。1995年よりアルヴィン・ルシエの助手を務め、ヨーロッパでルシエがインスタレーションやパフォーマンスを行なうのをアシスト。また様々なコンサートや展覧会を企画。更にヴィオラ・ルシェとともにこれまでにAlvin Lucier、Ernstalbrecht Stiebler、近藤譲、Boudewijn Buckinxの映画を制作。www.haukeharder.net

 

三浦明道(調律)

高校の体育館で初めてピアノの調律をしているのを見ました。この事が調律師になるきっかけです。日本楽器ピアノ技術学校で学び、横浜のヤマハピアノ特約店に就職しました。友人のピアノの先生に「もっと上手な調律を見た方がいい。」、とアドバイスされ紹介されたのが、故鶴田昭弘氏です。後、松尾楽器商会に入社するきっかけになりました。1990年に3ヵ月間Hamburgにあるスタインウェイの工場で整調、整音を勉強しました。現在はフリーランスの調律師で活動しています。

 

村田厚生(トロンボーン)

桐朋学園大学音楽学部卒業。ドイツ学術交流協会(DAAD)給費留学生としてベルリン芸術大学卒業。内外の主要な現代音楽祭に出演。ソリストとして新日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団と邦人作品を初演。シリーズ・リサイタルやサイト上での奏法解説で新しいレパートリーの開発に貢献している。古今東西の歌曲を収録したソロ・アルバム「JstSing」、自作を含む前衛作品を収録した「Slide Paranoia」をリリース中。日本トロンボーン協会常任理事。

 

 

ワークショップ・ゲストコメンテーター

渡辺俊哉(作曲)

東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。同大学大学院修士課程作曲専攻修了。1999年度武満徹作曲賞第3位入賞、武生作曲賞2003入選、第24回入野賞佳作、第9回佐治敬三賞受賞など。ミュージック・フロム・ジャパン (2012) 、HIROSHIMA HAPPY NEW EAR (2013)、その他、様々なアンサンブルや個人の演奏家から委嘱を受けている。武生作曲ワークショップ、ロワイヨモン音楽セミナーなどに招聘され、2013年にはタンブッコ・パーカッション・アンサンブルより、レジデンス・コンポーザーとしてメキシコへ招かれた。現在、国立音楽大学准教授、東京藝術大学、明治学院大学各講師。

 

星谷丈生(作曲)

東京藝術大学作曲科及び、博士課程音楽領域研究科修了、博士号取得。主な活動として2005年アンサンブル・ノマド英国公演に参加、2007年サルヴァトーレ・マルティラーノ賞第1位、2010年武生国際音楽祭招待作曲家、2011年ロワイヨモンセミナー(フランス)参加、2013年テグ国際音楽祭招待作曲家、2014年カフェ・ブダペスト(ハンガリー)参加、2017年、日加現代音楽交流プロジェクト参加など。作曲家グループPath同人。現在、福井大学教育学部准教授。1979年生まれ。福井市在住。

 

 

 

 

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