ドキュメンタリー「井上郷子 ピアノの瞬間(とき)」上映会

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井上郷子の演奏活動を十年がかりで撮影したドキュメンタリー。主にケージやフェルドマンのアメリカ実験主義音楽、近藤譲との問答を軸に、井上郷子の唯一無二のピアニズムが浮かびあがる。

すべての音楽を繊細で穏やかな一音に豹変させる井上郷子の「ピアノの瞬間」に寄りそうキャメラは、音を視て、光と翳に耳をそばだてる。

音を聴き出すとは、音楽の魔とは・・・この謎を、この映画は、その淡々とした濃密さによって、可視化しているのだ。

 

第一部   ドキュメンタリー上映 / 94分/ 宮岡秀行 舞台挨拶(予定)

第二部   ピアノコンサート : 井上郷子 / 30分

 

料金    前売2,500円  学生・門天会員2,000円 (当日500円up)

予約・問い合わせ:両国門天ホール

電話:03-6666-9491 メール:ticket@monten.jp(@は小文字に直してください)

 

主催    ドキュメンタリー「井上郷子 ピアノの瞬間(とき)」上映実行委員会

協力    両国門天ホール

 

 

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宮岡秀行:

映画作家。1967年広島生まれ。96年にビクトル・エリセ、ジョナス・メカスら映画作家の元を訪れ撮影したオムニバス作品『セレブレートシネマ101』を発表。98年『モレク神』(アレクサンドル・ソクーロフ監督)の助監督として渡露。98年から01年まで広島県三原市の沖合にある佐木島で、映像セミナー&ワークショップ「鷺ポイエーシス」を企画。01年からアートドキュメンタリー番組Edge(SKY Perfect TV!)ディレクターを務める。映像制作という表現媒体を異質なものが干渉しあう場だと捉え、国内外の“ポイエーシス(創造)”の現場を記録している。主な監督作品に『母モニカ-for a film unfinished』(三好暁と共作/04/2005年ロッテルダム国際映画祭出品)、『リュック・フェラーリ-ある抽象的リアリストの肖像』(05)など。最新作は田中泯らのライブ・ビューイング『ブレスパッセージ2014』、広島のミニシアター移転記念製作『サロンシネマ物語』、10年の歳月をかけ撮影・完成に至った『井上郷子 ピアノの瞬間(とき)』ほか、CM製作にも着手。(HPアドレス、でき次第追加します/近日中)

 

井上郷子:

ピアニスト。東京学芸大学大学院作曲科修了。ムジカ・プラクティカ・アンサンブルのメンバーを経て、1991年よりソロ活動を始める。“Satoko Plays Japan”をはじめとする多くのリサイタルを行ない、特に、近藤譲ピアノ作品・全曲演奏やモートン・フェルドマン作品の演奏等で高い評価を受ける。海外では、ISCM(ルーマニア)などの国際現代音楽祭からの招聘をはじめ、アメリカ合衆国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、スイス、ルーマニア、トルコ、エジプト、アルゼンチンでソロリサイタルを行なうとともに、リール大学(フランス)などのマスタークラスで講師を務める。2008年よりコンサート・シリーズ“Music Documents”(東京)を企画・制作、年3回のコンサートを継続している。ソロCDアルバムとして、これまでにHatHut Records(スイス)、Edition Hundertmark(ドイツ)、ALM Records(日本)、Emec Discos(スペイン)から計6タイトルが出版されている。第10回佐治敬三賞(サントリー芸術財団)受賞。現在、国立音楽大学准教授。http://www.n-b-music.com

※特記なき場合、開場は開演の30分前です。
※問い合わせ先メールアドレスの@は、小文字に打ち直してください。



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